空と太陽
第9章 夜、クリスマス
先生は近くの店に
空を連れて行った
そうして
空はゆっくり話はじめた
何も隠さずありのままを
大空先生は途中びっくり
してたけど黙って聞いていた
「つらかったな」
「……」
空はまた泣いた
「先生、」
「ん?」
「誰かに見られたらヤバくない?」
「んー…かもな」
「えぇっ!?」
「お前は気にすんな」
にこっと笑う先生
実は空が好きなことは
言っていない
―〜〜〜♪
「あっお母さんからだ」
空は牛乳を今思い出した
「やばっおつかい中だった」
「ははっお前らしいな」
爆笑してる先生は
ほっといて…
「じゃあ先生っさようなら」
「ん。じゃあな」
空は幸せだった
先生に会えたのは
2回目だし
なによりも
胸のわだかまりが
吹っ切れた
感じがする
すがすがしい