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秘書のお仕事

第5章 鬱憤の種




あたしは仕方なく、自分の作業机の前に座った



『…』



机上に散乱した紙を見て、ふと思い出す



ああ、そうだ…


あたし、組んだスケジュールを社長に見てもらおうと思ってたんだ…



『…』



時々喘ぎ声が耳に入るが、無視無視





ってか、秘書ってほんとに何すんの…?


あたしのイメージとしては、眼鏡にスーツに束ねた髪…

そして常に何かを持ってる感じが…




とりあえず、社長が出てきたらスケジュールを見てもらおう







___________








気がつくと、6時を回っていた


そろそろ出てきてほしいなぁとか思っていると
ちょうど扉が開いた





「陽介、あなた最高よ…今回の件、考えとくわね」



「ありがとうございます。それじゃ、外まで」




社長が女性の背中を押して出て行こうとするのをじっと見ていると

女性はあたしの存在に気づいた







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