
秘書のお仕事
第5章 鬱憤の種
「なーに、あなたまだいたの?」
人を見下すような目つきと物言いに、あたしは眉間にしわを寄せた
さっきまであんあんと鳴いてたくせにコラ
けれどここで怒り出すほど、あたしも子どもじゃない
『さようなら、お気をつけて』
あたしがそう言うと、女性はあたしを無視して社長の腕に絡み付いた
「で、あの女は誰なの?」
「ああ、清掃員だって思い出しました」
何だと?
「あら、へー…
ならいいわ。
ところで、また今度食事でもしましょ?」
「ええ、喜んで」
社長は女性を送るため、部屋を出て行った
『…』
この…
性欲満載人間どもめ…!!
