テキストサイズ

秘書のお仕事

第6章 仕返し



―――――――――――




「どうしたんだよー、泣いてちゃわかんねーだろー?」



居酒屋に着くと、涼は
未だに泣きつづけるあたしの頭を
ガシガシと撫でてくれた




居酒屋に着くまでの道中もあたしは泣いていたわけだけれど、
その間、涼はあたしの涙を隠すように肩を抱き寄せて

隣を歩いてくれた





無駄に優しい心遣いが、さらに泣かせてくれる







『あのね…あのね…あの…ぅあああああ~ん!!!』




いい年した大人がむせび泣く姿は

さぞかし滑稽でしょうよ




でも今は、そんなことに構ってる暇はないんだ…












ストーリーメニュー

TOPTOPへ