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BL~中編・長編集~

第4章 ~これは、恋の予感?~

あの日から、一回もバイトに行っていない。

「なんでもない。」

「ったく・・・」

どんな顔をして彼に会えばいいのかわからない。

「真昼間からため息ばっかりつきやがって・・」

「・・・ごめん。」

友人に謝りながら、机に顔を伏せる。

「相談くらいしてくれてもいいのによ・・・」

「え?」

「おーい、神宮!! 面会だぞ!!」

友人がなにか言った気がするが、他の男子によってかき消された。

「俺?」

「行って来いよ。」

面会なんかする気分じゃなかったが、友人にせかされ、渋々立ち上がる。

「俺に面会なんて、誰だよ・・・」

呼ばれた方に行き、そこにいた人物に驚いた。

「神々君!?」

ここにいるはずのない人物に、声が出ない。

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