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BL~中編・長編集~

第5章 ~愛してなんて言わない~

カズヤ君が席を立つこと20分。

桐島さんも、そろそろ限界なのだろう。

カズヤ君の話を出してきた。

「へぇ~・・・まあ、あんなに可愛ければそうだろうなぁ・・・・」

「もうすぐ戻ってくると思いますよ。」

そんな話をしていると、今までずっと黙ってた畔田君が口を開いた。

「君はどうしてこんなところで働いてるんだ?」

「え・・?」

急な質問に驚いて、しばらくは返事を返せなかった。

「どうしてだ?」

もう一度聞かれ、ハッと我に返る。

こんなところ・・・・ね。

やっぱり、畔田君みたいなノーマルの人にとったら、僕も気持ち悪いのかな・・・・

「ただ単に男好きなんですよ。 ここなら、抱いてくれる人が見つかりますし。」

営業トークみたいだけど、本当の話。

僕は特別可愛いわけでもないから、相手を見つけるのは楽じゃないんだ。

「ふーん・・・そういえばここってさ、お持ち帰りできるの?」

「できますよ。 もちろん、ボーイがOKすればですけどね。」

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