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BL~中編・長編集~

第5章 ~愛してなんて言わない~

「サクマ君、指名です。」

「はーい。」

畔田君がお店に来てからもう一週間が経つ。

あれから、畔田君の姿を見ていない。

「まぁ・・・・当然だよね。」

畔田君、ノーマルだし・・・

「いらっしゃいませ。」

「やぁ、サクマ君!!」

店に出ると、僕のことをずっと指名して下さってるお得意様が。

「お久しぶりですね。 ご指名、ありがとうございます。」

「会いたかったよー。」

歳は46歳。 会社の社長さん。

仕事の合間を縫っては、僕に会いに来てくれる優しい人。

今日も頑張ろう━━・・・・

畔田君のことを頭から振り払い、僕は仕事を始めた。

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