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BL~中編・長編集~

第5章 ~愛してなんて言わない~

「桐島さん・・・・」

それに・・・

「畔田さんも・・・またいらしてくれたんですね。」

「嬉しいなぁ・・・・名前覚えててくれたの?」

忘れるわけがない。

だって、畔田君は僕の・・・・・初恋の相手なんだもん。

「当たり前じゃないですか。 来てくれて嬉しいですよ。 カズヤも喜びます。」

「そうかなぁ?」

僕が桐島さんと話していると、社長さんが急かすように声をかけてきた。

「サクマ君・・・そろそろ・・・・」

「あ、すいません。 じゃあ、桐島さん、畔田さん、楽しんでいって下さいね。」

「サクマ君どっか行くの?」

いやいやいやいや。

気づいてくださいよ。

僕、肩抱かれてるんですよ?

「やめとけ桐島。 見ればわかるだろ。」

「え?」

畔田君がそう桐島さんに声をかけると、桐島さんはようやく気が付いたようで、顔を赤くした。

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