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BL~中編・長編集~

第5章 ~愛してなんて言わない~

「カズヤですか? もちろんできますよ。」

カズヤ君を落とすのは大変だけどね。

だってカズヤ君は・・・・

「まだ一人にしかお持ち帰りされてませんけど。」

「ええ!? 一人!!?」

あの人のことをずっと想い続けてるから・・・

絶対に叶うことがない恋。

「頑張ってお気に入りに入れば、お持ち帰りできますよきっと。」

「じゃあ、俺・・・・今日はサクマ君をお持ち帰りしちゃおうかなぁ・・・慰めてよ~。」

いい具合にお酒が入ってか、桐島さんはそんなことを言ってきた。

「あはは。 なに言ってるんですか。」

「もちろん冗談だけど・・・」

そんな会話をしていると、急に腕を引っ張られた。

「ね・・・」

「っ!!?」

畔田君・・・? どうしたの?

「は、畔田さん?」

「俺が買ってやる。」

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