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BL~中編・長編集~

第5章 ~愛してなんて言わない~

「・・・」

まぁ・・・出身地がわかったって、畔田君は気づかないと思うけど・・・・

「そうなんだ。 俺もだよ。」

「畔田さんはどこの出身なんですか?」

畔田君の空いたグラスに僕が新しいお酒を作ってる間、カズヤ君がこっちに話題を振ってきた。

「・・・三重だ。」

「へぇ~・・・・サクマさんと一緒なんですね。」

「っ!!」

カズヤ君・・・そのことは言わなくてもよかったのに・・・

「サクマ君も三重なんだ。」

「ええ、まぁ・・・・」

畔田君・・・気づいてないよね?

チラリと畔田君の様子をうかがうと、別に何も思っていないようだった。

「・・・・・」

それもそれで、悲しいんだけどね。

「どうして上京してきたの?」

「・・・・」

「あ、あの、そういえば桐島さん。」

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