テキストサイズ

BL~中編・長編集~

第5章 ~愛してなんて言わない~

「・・・・そうか。」

君に再会したあの日、僕は二度目の恋に落ちたんだ━━━・・・・

「さて・・・」

「畔田さん?」

不意に、畔田君がソファーから立ち上がった。

「そろそろ行くか。」

「あ・・・はい。」

いつも、畔田君は僕を指名してホテルに行く。

どうして僕なんだろう?
他にもかわいい子はたくさんいるのに・・・・

毎回のようにそう思っているが、口には出さない。

こんな形でも、畔田君に抱かれるのが嬉しいから・・・・

「じゃあ、桐島さん。 失礼します。」

「うん。 またね。」

桐島さんに一言断り、ソファーから立ち上がった。

畔田君は自分の分のお金をテーブルに置くと、僕と店を出た。

━━━━━━━━━━




ストーリーメニュー

TOPTOPへ