テキストサイズ

BL~中編・長編集~

第5章 ~愛してなんて言わない~

「ん・・・」

次の日目を覚ますと、なぜか体が動かなかった。

「ぇ・・?」

それは、畔田君に後ろから抱きしめられてるからだと気が付き、軽くパニックに至る。

ど、どういうこと・・?
だって、こんなこと今まで一度も・・・・

「・・・・・」

僕は、畔田君を起こさないようにそーっと畔田君の腕の中から抜け出すと、服を着るために立ち上がった。

「っ・・・いてて・・・・」

立ち上がると、体の節々が痛んだ。

そういえば、昨日は乱暴だったから・・・・

畔田君・・・イライラしてたのかな?

「・・・・」

まぁ、僕の昔話なんて聞かされたらイラつくよね。

お金は・・・半分は店の分で・・・・・

僕は服を着ると、畔田君を部屋に残してホテルを出た。

「・・っ・・・・」

いつも・・・この瞬間が悲しくなる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ