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BL~中編・長編集~

第5章 ~愛してなんて言わない~

「あ・・僕・・・・」

「ただの寝不足みたいだったけど、大丈夫か?」

そうだ・・・僕、急に目まいに襲われて・・・

「・・・すいません。 迷惑かけてしまって・・・」

「別にいいよ。 お前のことだ。 なにか寝不足になる理由があったんだろ?」

この人は・・・

一体どれほど、僕のことを理解してくれてるんだろう。

「・・・・・はい。」

こんなに迷惑かけたんだから、店長には話さないとだめだよね?

「その・・・昨日、家に帰る途中・・・・偶然畔田さんを見かけて・・・」

きっと、あの光景は一生忘れない。

「高校の頃付き合ってた彼女と一緒に・・・ホテル街に入るのを見てしまって・・・」

「それで一晩中泣き続けたと?」

店長の言葉に頷いた。

「はは。 情けないですよね。 こうなるって、わかってたのに・・・」

本当に、情けない。

「店長・・・」

「ん?」

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