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BL~中編・長編集~

第5章 ~愛してなんて言わない~

「そ、れは・・・」

「俺があんなこと言ったからか?」

「え?」

畔田君?

どうしてそんな悲しそうな顔してるの?

「俺が・・・お前を買い占めるなんて言ったから、お前は俺を避けてるのか?」

どうしてそんなに辛そうなの?

僕なんか、君にとって道具でしかないのに・・・

「そうなのか?」

「あ、の・・・・」

僕が何も言えないのを見て、畔田君はそれを肯定の意味でとったのかな?

悔しそうな顔をすると、急に僕を抱きしめてきた。

「っ!!!? はんださ・・・」

だめだっ・・・こんなことされたら・・・・

もう・・本当に・・・・

「・・・やめてくださいっ!!!!」

「っ!!」

この気持ちを、隠し通せない。

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