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BL~中編・長編集~

第5章 ~愛してなんて言わない~

「辞める件に関しては何も気にしなくていいよ。 じゃあ、よかったら店に遊びにきなよ。 他の子も喜ぶし。」

「はい。」

僕・・・この店でこの人に出会ってよかった。

「またね、湊。 幸せになりなよ。」

「はい!! 今までありがとうございました。」

店長にお礼を言うと、僕は店を出て家路についた。

「ただいま~。」

家に帰ると、大好きな人が僕を迎えてくれた。

「お帰り、湊。」

「畔田君・・・」

玄関で僕を迎えてくれた畔田君は私服姿で・・・

「・・・・」

「? どうした、湊。」

思わず見とれてしまった。

「な、なんでもない。」

「?」

顔が赤くなってるのを気づかれないように、顔を隠しながら家に上がる。

「あ・・・いい匂い。」

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