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BL~中編・長編集~

第5章 ~愛してなんて言わない~

「あぁ・・・夕飯の用意してたから。」

部屋に入ると、カレーのいい香りが僕を出迎えてくれた。

「そうなの? ありがとう。」

「・・・・」

後ろを振り返ってそうお礼を言えば、畔田君に後ろから抱きしめられた。

「可愛すぎ・・・」

「んっ・・・」

耳元でそんなこと言わないでよ・・・・変な気分になる。

「ちょ、畔田君っ!!?」

「ごめん。 なんか、したくなった。」

「え!? んむっ・・・」

そのまま寝室に連行され、ベッドに押し倒された。

「はっ・・・ぁ・・・・・畔田く・・・」

「畔田君じゃなくてさ。」

畔田君の息が、僕の胸にかかる。

「永光って呼んで。」

「そんなの・・・恥ずかしっ・・」

永光なんて絶対呼べない。

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