テキストサイズ

BL~中編・長編集~

第6章 ~幸せの絶頂です!!~

僕が崇への気持ちに気付いて1ヶ月経った頃だったかな。
崇は、学年で一番かわいい女の子に呼び出された。

・・・うん。

みんなも予想出来てると思うけど、その子は崇に告白したんだ。

崇は前に、好きな子がいるって話してたことがあった。

ヒントは、すごくかわいい子・・・


ああ・・・この子のことだったんだ・・・・


僕はそう思った。

崇は恥ずかしかったのか、告白される場所は誰にも教えなかった。

わかってたのは、昼休みに告白されるってことだけ。

僕はなんだか崇の顔を見ていられなくて、教室を抜け出した。

でも、行くあてなんてなかったから、お気に入りの中庭に行った。

中庭ってたくさんの生徒がいるんだけど、木の裏とかに入ると、誰の目にもつかないんだ。

僕はそこに行って、ゴロンと寝ころんだ。

目に映るのは、木の葉の間から見え隠れする青い空。
頭に浮かんでくるのは、もちろん崇のこと。

「はぁ・・・」

叶うはずがない恋。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ