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BL~中編・長編集~

第6章 ~幸せの絶頂です!!~

「え、誰?」

その音に気が付いた崇が、こちらにやって来た。

「穣・・・?」

「ぁ、僕・・・そのっ・・・えっと・・・・」

僕は、どうすればいいのか分からなくなった。

「あ、あの・・・ご、ごめんなさい!!」

「穣!!」

僕は、何も考えずにその場を逃げ出しちゃったんだ。

後ろから崇の声が聞こえたけど、止まれなかった。

だって・・・・

僕は、泣いちゃってたんだもん。

しばらく走ってる間に、気が付けば校舎裏にいた。

「ふっ・・・うぅ・・・」

初めて知った。

人を好きになるって、こんなに胸が苦しくなるんだ・・・・

「はぁ・・・はぁっ・・・穣・・」

「っ!!」

名前を呼ばれて驚いて振り返ると、ここにはいないはずの人物が立っていた。

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