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BL~中編・長編集~

第7章 ~むかしむかしの恋物語~

「・・そう・・・ですか・・・・」

百は、その言葉に心底安心しました。

「あなたにお願いがあります。」

お母さんの言葉に、百は顔を上げます。

「もう二度と、あの子に近づかないで下さい。」

「・・・っ・・・」

百は、お母さん言葉を黙って聞くしかありませんでした。

「あなたと関わらなければ、あの子はこんな目に遭わなかったはず・・・・」

「・・・・・」

「あなたと会っているから、あの子は勉強もしないで・・・」

お母さんの言葉が、百の頭の中で何回も巡ります。

「もう、あの子に近づかないで下さい。」

「・・・・・・・わかりました。」

百は、お母さんの言葉をすべて聞き終えると、ゆっくりと立ち上がり、伊代の家を後にしました。

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一方その頃・・・・
伊代は部屋で目を覚ましました。

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