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BL~中編・長編集~

第7章 ~むかしむかしの恋物語~

「ダメに決まってるでしょ。」

「会わせて・・ッ・・・・お願いっ・・・」

涙を流し、伊代はお母さんにすがります。

「ダメよ。 しばらくは外に出ることも禁止します。」

「っ・・・そんな・・・」

伊代の胸は、絶望感でいっぱいになりました。

「おとなしくしてなさい。 いいわね?」

「・・・ッ・・・・・」

お父さんとお母さんが部屋を出て行きました。

「百っ・・・・」

一人になった部屋で、伊代は静かに涙を流します。

「・・ごめんねっ・・・」

お母さんが百にどんなひどいことを言ったのか、伊代には想像もつきませんでしたが、お母さんのことです。
ひどい言葉を百に浴びせたのでしょう。

「百っ・・・百・・ッ・・・・」

そのことを思い、伊代は涙を流し続けました。

「・・・会いたいよっ・・・・・」

ふと、伊代は窓の外に目を向けました。

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