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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

「・・・・うん。」

予想はしてたけど、直接言われるとこたえる。

『今までありがとう。』

「こちらこそ。」

『じゃあね。』

「うん。」

それだけ言うと、電話は切れた。

1分にも満たない会話。

「・・・・・」

それでも、俺は嬉しかった。

「・・・っ・・・・」

無意識のうちに、涙が溢れてきた。

「・・ぅ・・・ッ・・・」

ああ・・・俺、潤のことこんなに好きだったんだ。

「・・潤っ・・・」

俺の初恋は、1年と3ヶ月で幕を閉じた。

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