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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

その日も、仕事を終わらせて帰路についた。

「副会長、最近元気ないですよね?」

「・・・そうか?」

潤と別れてから、俺は清水と帰るようになっていた。

「会長ですか?」

「ぇ?」

清水の口から潤のことが出てくるなんて、予想してなかった。

「会長のせいですよね?」

「なに・・・言ってんの・・・」

なんで、潤のことを出すんだ?

「別れたんですか?」

「っ!!」

潤とのこと、誰も知らないはずなのに・・・

「そうなんですよね?」

「・・・」

清水の言葉に、何も言い返せなかった。

「じゃないと、雨宮と付き合いませんよね?」

「・・・・」

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