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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

内容だけ読むと、携帯を閉じた。

自分を好いてくれるのは素直に嬉しい。

だが・・・・・

「・・っ・・・・」

怖い。

清水も、いつか自分を裏切るような気がして怖かった。

一番信頼していた潤に裏切られ、もう、何も信じられなくなった。

「豊―!!」

母さんが、自分を呼んでいる。

「何?」

ベッドから起き上がり、階下に下りていく。

「これ、和宮君の家に持って行って。」

母さんから手渡されたのは、煮物が入ったタッパーだった。

「なんで?」

「昨日から、和宮さんのところ出張でいないのよ。 ご飯作るの頼まれちゃって。」

出かける準備をしながら、母さんがそう言った。

「だから、持って行って。」

「今?」

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