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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

「そんなこと言われ・・・」

「ふざけんなっ!!」

二人とも、驚いて俺を見る。

「愛してる? 自分が愛してたら、相手と結ばれるとでも思ってんのか?」

俺だって、誰にも負けないくらい、潤を愛してる。

「でもな、相手にとっては違うこともあるんだよ。」

でも、あいつが愛してるのは俺じゃないから。

「だったら、相手が幸せになれるように応援してやるのが、本当に相手を愛してるってことだろ?」

だから、俺は雨宮を助ける。

「相手を泣かせるのが、お前の愛し方なのか?」

潤が悲しまないように。

「相手を怖がらせるのが、お前の言う、愛なのか?」

あいつが笑えるように。

「そうじゃな・・・」

「うるさい!!」

俺の言葉を最後まで聞かず、男はナイフを振りかざしてきた。

「っ!!」

「副会長!! 危ないっ!!」

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