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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

「はい。」

絨史が男に手をかけた時、男が顔を上げた。

「お前が邪魔しなければ・・・・」

「っ!?」

「豊!!」

男が、俺に突進してくる。

「っ!!!」

「・・・・ぅ゛・・・」

空気が凍りつく。

「・・・っ・・」

「カシャン」と、血のついたナイフが床に落ちた。

「ゆ・・・たか・・」

言葉が出ない。

「・・・・っ・・・」

目の前が、真っ暗になった。

俺━━・・・

「ぁ・・・・」

手が、血で真っ赤に染まっている。

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