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「だって、あいつ・・・潤のためなら身体も売っちゃうような奴だよ？　自分が犠牲になれば、潤は幸せになれるとか言って・・・」

「豊が・・？」

俺が幸せになるために？

「そう。　清水がね、潤のことを殺すって脅したら、あいつ簡単に信じて、身体売ってたんだよ？」

「・・・・・」

豊が俺のために・・・・

「そんなに想われたら重いでしょ？」

「・・・・」

なんで、俺は気づいてやれなかったんだ・・・

「潤・・・？」

「・・・・・お前なんかに想われるよりずっとマシだ。」

「っ！！」

腕を掴む翠の手を振り払う。

「別れよう。」

「・・っ・・・・」

そう言って、生徒会室を出ようとすると、翠が声をかけてきた。

「なんで、僕じゃダメなの？　僕があの人に勝てないことってなに？」