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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

潤がなにに対して謝ってるのか、わからない。

「お前は俺のために必死に頑張ってたのに、気づいてやれなくて。」

まさか、全部知ってる・・・?

俺が、絨史に言われて身体売ってることも・・・

「今更こんなこと言うのもなんだけど・・・俺・・・」

「言うな。」

潤が何を言おうとしてるのか、わかった。

だから、俺は潤の言葉を遮った。

「俺はもう、お前の隣にはいられない。」

「豊・・・」

潤の気持ちは、すごく嬉しい。

「お前は、雨宮といる方がいいんだよ。」

「でもっ・・・俺が好きなのは・・・・・」

こんなに汚れてる俺が、潤のそばにいていいわけがない。

「俺といる時よりも、雨宮と一緒にいた時の方が幸せそうな顔してたよ。」

俺は、心身ともに限界だ。

「だからって、死ぬことないだろ!?」

「潤・・・・ごめん。」

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