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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

お前に、こんな姿見せたくなかった。

「もう・・・・・疲れたよ・・・」

「豊・・・」

お前のせいじゃないから・・・・

「幸せになれよ。」

せめて、お前は幸せになってくれ・・・・
それが、俺の最後のわがままだから。

「じゃあな。」

「豊っ!!!!」

最後の別れを告げ、俺は屋上から飛び降りた。

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「もう・・・・・疲れたよ・・・」

そう言った豊は、今までで一番きれいに笑っていた。
夕日が当たってて、すごく静かに笑っていて・・・

「幸せになれよ。」

お前がいない世界でか・・・?

「じゃあな。」

「豊っ!!!!」

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