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BL~中編・長編集~

第8章 ~幸せはすぐそこに~

次の瞬間、俺の視界から豊が消えた。

「きゃあああああああ!!」

「飛び降りだぞ!!!」

下の方から、悲鳴が聞こえる。

「豊・・・・豊・・・」

豊がいない?

そんな世界、考えたことなかった。

豊がいるのが当たり前で・・・・隣で笑ってるのが当たり前だった。

「会長っ!!」

「潤!!」

生徒会のみんなと、翠が屋上に駆け込んできた。

俺が、豊を守ってやれなかったから・・・

俺が、豊の気持ちに気付いてやれなかったから・・・

「うわあああああああああああああああああっ!!!!!」

屋上に、俺の叫びが響き渡った。

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