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BL~中編・長編集~

第9章 ~大切なもの~

『・・なんでもない。 ご飯・・・できてるから・・・』

涙を溢れさせないようにそう言うと、一馬はにっこり笑った。

『サンキュ。』

・・・それからだった。

一馬が平気で浮気をするようになったのは。

家で他の奴とセックスするようになったのは三か月くらい前から。

最初の頃は、我慢できた。

最後には、ちゃんと俺の所に戻ってきてくれたから。

「はぁ・・・」

でも、それももう限界。

家に帰ってきてもあいつはセックスしかしない。

あいつにとって俺は・・・ただのセフレ同然だ。

「もう・・・・いいかな。」

一馬と・・・別れよう。

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「うーす。」

「よう。」

次の日。

俺は、友人の吉村を呼び出した。

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