テキストサイズ

BL~中編・長編集~

第9章 ~大切なもの~

「なにって・・・休みの日に恋人同士がすることは一つでしょ。」

「・・っ・・・・」

恋人同士・・・ね。

お前は、そんなこと思ってもないくせに。

「悪い。 今から夕飯の買い物に行かないと。」

「・・・・そっか。」

本当は買い物なんか行く必要はない。

俺は一馬に嘘をついて、また外に出た。

「とりあえず、スーパーにでも行くか。」

ああ言って出てきた手前、買い物せずに帰るわけにはいかない。

俺は近所のスーパーに足を進めた。

━━━━━━━━━━







「はぁ・・・」

無駄な買い物をしてしまった。

・・・まあ、これで三日くらいは買い物に行かないで済むか。

家に着き、玄関の前で足を止めた。

一馬・・・まだいるのかな?

カギを開け、ドアを開いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ