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BL~中編・長編集~

第9章 ~大切なもの~

風呂場に移動し、先ほどスーパーで買ってきたシャンプー、リンスを取り出す。

これはアパートに持って行って・・・

俺が来る前に一馬が使用していたものに置き換えた。

「洗濯洗剤も・・・」

一馬と同居している間、香りが気に入っていたのでこの洗濯洗剤を買っていたのだが、俺はいなくなるんだしもういらないだろう。

「あとは・・・・歯ブラシにタオルに・・・」

思いつく限り、俺がいた痕跡を消していく。

「ま、こんなもんだろ。」

「おい、こっちだいたい終わったぞ。」

俺の作業がちょうど終わった時、吉村が俺の部屋から出てきた。

「俺の方も。」

吉村と一緒に部屋に入る。

「ほんとだ。 だいたい終わってるな。」

「だろ。 あとは詰め込んでいいのかわからなかったから、そのままにしてあるぜ。」

確かに・・・その言葉通り、洋服以外はそのままの状態にしてある。

まあ、残っているのは本やCDくらいなのだが・・・

「・・・吉村、いるか?」

「うーん・・・・CDは欲しいかも。」

ということで、CDは吉村にあげることにした。

本は、古本屋にでも持って行こう。

「やる事も終わったし、行くか。」

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