テキストサイズ

BL~中編・長編集~

第2章 ~あなたが一番大切です~

『それとも、そんなこともわかんないくらい、お前はバカなのか?』

『チッ・・・・わかったよ、今回は引いてやるよ。』

菊池先輩に負け、先輩はその場から立ち去った。

『ぁ、あの・・・』

『あ?』

先輩の後姿を見ていた菊池先輩は、僕が声をかけるとこちらを振り返った。

『ありがとう・・・ございました・・・・』

『・・・昼寝の邪魔だっただけだ。』

お礼を言うと、菊池先輩はそっぽを向いてどこかへ行ってしまった。

『・・・・・』

この瞬間、僕は恋に落ちたんだ━━━━・・・・・







みたいな感じで、僕は菊池先輩のことを好きになったんだ。

そのあとすぐ、夏休みに入っちゃった。

菊池先輩に1ヶ月半の間会えないのはすごく寂しかったけど、僕は夏期講習を取っていたから、ほぼ毎日学校に通っていた。

夏休みは特に遊ぶ用事もなく、退屈な毎日を過ごしていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ