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BL~中編・長編集~

第2章 ~あなたが一番大切です~

「ふぅ~・・・」

そんな毎日が変わったのは、夏休みがあと半分で終わるという頃。

「つまんないなぁ・・・」

夏期講習がつまらなくて、屋上で授業をサボっていた。

「ん・・・」

「・・・?」

今の時間は授業をやってるのに・・・・

人の声が聞こえて、僕は驚いて振り向いた。

「・・・・き、菊池先輩!?」

「あ゛?」

振り向くと、菊池先輩が昼寝をしていた。

「・・・んだよ・・・・お前、この間の・・・」

菊池先輩は僕の顔を見てそう呟くと、大きなあくびをした。

「あ、この間は・・・ありがとうございました。」

深々とお辞儀してお礼を言う。

「・・・別に・・・・」

先輩は僕から顔を逸らしてしまった。

「「・・・・・」」

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