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BL~中編・長編集~

第9章 ~大切なもの~

「体・・・大丈夫か?」

「・・・・うん。」

心配そうに俺の体に触れてきた一馬の言葉に頷く。

「ごめんな。 無理させすぎたよな。」

「いいんだよ。 俺がしたかったんだから。」

申し訳なさそうにしている一馬にそう言った。

「今何時?」

「ん~・・・10時。」

もうそんな時間なのか。

大学、サボっちゃったな。

「飯、食う?」

「それよりも風呂。」

そう言ってベッドから立ち上がると、足の間から何か垂れてきた。

「・・・・」

「奏多?」

手に取ってみると、それは白く濁っていて・・・

「あぁ・・・昨日、ちゃんと処理してなかったからな。」

「・・・・」

俺が黙り込んでいるのを不安に思ったのか、一馬が後ろから俺を抱きしめてきた。

「一馬・・・」

「あ、いや・・・お前が中に出せって言うから・・・その・・・・」

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