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BL~中編・長編集~

第2章 ~あなたが一番大切です~

しばらく沈黙が続く。

(ど、どうしよう・・・なにか話題・・・)

思い沈黙が耐えられず、僕はなにか話題を見つけようと焦っていた。

「グ~・・・」

「へ?」

僕が驚いて顔を上げると、菊池先輩が顔を真っ赤にしてうつむいていた。

「今の・・・先輩ですか?」

「・・・・」

先輩は恥ずかしそうにして、僕の質問に答えてくれない。

「あの・・・よかったら、食べますか?」

「・・?」

僕は、今朝作ってきたお弁当を先輩の前に差し出した。

「・・・・いいのか?」

「はい。 この間のお礼ってことで。」

先輩は僕のお弁当を受け取り、一口食べた。

「・・・どうですか?」

「・・・・・うまい。」

先輩の言葉を聞き、僕はすごく嬉しくなった。

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