
BL~中編・長編集~
第10章 ~番外編①~
「海…斗っ…」
「もう濡れてるじゃん。」
こんな状況なのに、僕のモノは快感に素直に従っていた。
「ん…ッ…ぅ…」
「優太、可愛い。」
海斗から発せられた言葉に、僕は背筋を凍らせた。
「どこまで我慢できるかな?」
「っ!!」
次の瞬間には、海斗は僕のモノを握りこんできた。
「優太はここが弱いんだよね。」
「っ…ふ…ンッ…」
裏筋をなぞるように撫でられれば、体が震える。
「ぁっ…かい…ッ…」
「もうイキそう?」
素直に首を縦に振ると、海斗が笑ったのがわかる。
「まだダメ。」
「あっ!!」
いきなり強く握られ、思わず声を上げてしまった。
「……危なかったね。」
「…っ…」
運よくビデオが爆発シーンだったため、周りには気づかれなかったみたいだ。
「っ!!」
「優太!?」
僕は耐えきれなくて、席を立って視聴覚室から飛び出した。
「近藤!! どこへ行く気だ!!」
先生の声が聞こえたけど、止まる気になんてなれなかった。
