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BL~中編・長編集~

第10章 ~番外編①~

「腰は大丈夫か?」

「先生っ!!///」

小声でそんなことを聞いてくるもんだから、僕は顔を真っ赤にしてしまった。

「なにやってるんですか。」

「ぁ、海斗。」

どこから嗅ぎつけたのか、海斗が後ろから抱きついてきた。

「松下、朝練はいいのか?」

「今日はいいんです。」

あ、拗ねてる。

可愛い。

「先生こそいいんですか? さっき恋人が見てましたよ?」

「えっ!!!?」

先生の恋人って、校内にいるの!?

「なんで知ってるんだ?」

「そんなことはどうでもいいですよ。」

でも…うちの学校男子校だよね?

教師もみんな男だし…

「第一、恋人がいるくせにどうして優太をいじめるんですか。」

「そりゃあ、反応が可愛いからに決まってるだろ?」

先生…そっちの趣味はないって言ってたよね?

「あんた…」

「ま、俺は恋人の誤解でも解いてくるよ。」

先生はそう言うと、あっという間に僕たちの前から姿を消した。

「海斗…」

「ん?」

後ろから抱きついている海斗の方を向く。

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