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BL~中編・長編集~

第12章 ~こんどこそ一緒に~

「・・・・・」

目を閉じると、周りの音が耳に入ってきた。

鳥や虫が鳴く声。 風に揺れる木々の音。 噴水の水が波打つ音。

ここに来ると、嫌なことを忘れられる。

「・・・?」

不意に、嗅ぎなれないにおいが漂い、不思議に思って目を開ける。

「・・・・・」

そこには、この場所には似合わない人が。

「隣、座っていいかな?」

「・・・どうぞ。」

先ほどまで食堂で騒いでいた中心人物だ。

「「・・・・・」」

落ち着かない。

ここは寝たふりでもしてよう・・・・

そう思って、目を閉じた時だった。

「なあ、俺の話聞いてくれないか?」

シロが口を開いたのは。

「いいけど・・・」

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