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BL~中編・長編集~

第2章 ~あなたが一番大切です~

「・・・・っ!!」

次の瞬間、僕は自分がしてしまったことにすごく後悔した。

「あ、ご、ごめんなさいっ!!」

慌てて先輩から離れ、僕はお弁当箱を持って教室に逃げるようにして走った。

「はぁっ・・・はぁ・・・」

明日も・・・菊池先輩に会えるんだ・・・

「ふふふ。」

僕は嬉しくて、教室に向かう階段の途中で微笑んだ。

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「・・・」

菊池先輩は無口で、ほとんど口をきかない。

だから、僕のことをどう思ってるのか、全然わからない。

「・・・・」

もし、僕のことを迷惑に思ってたとしたら・・・・

「どうしよう・・・」

菊池先輩は優しいから、もしかしたら先輩は無理して僕に付き合ってるのかも・・・

本当にそうなら、僕は菊池先輩から離れないといけないんじゃないか?
菊池先輩のことが好きなら、なおさら・・・

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