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BL~中編・長編集~

第2章 ~あなたが一番大切です~

それから、幸助とたわいもない話をしていると、チャイムが鳴り、先生が教室に入ってきた。

僕は席に戻ると、菊池先輩のことを考えた。

菊池先輩にお弁当を作るようになって、早1ヶ月。
だんだん、菊池先輩の好物がわかるようになってきた。

例えば・・・

卵焼きは少し甘めの方が好きで、豚肉の生姜焼きがおかずの中では一番好き。
野菜はあんまり好きじゃなくて、特にダメなのがピーマン。

「ふふふふ。」

改めて考えると、子供みたいなところがたくさんある。

そんなところも全部含めて、先輩が好き。

「先輩・・・」

あ~あ・・・・先輩に会いたいなぁ・・・

さっき別れたばっかりなのに・・・

「早く明日にならないかぁ・・・」

明日、あんなことが起きるなんて、この時の僕は知るよしもなかった。

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