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BL~中編・長編集~

第13章 ~小悪魔男と平凡男子~

「今日の日直って、佐藤君だったっけ?」

「いや・・・松下に代わってくれって頼まれたから。」

正直な話、俺はこいつが少し苦手だ。

なんか、こう・・・・本音が掴めないっていうか・・・・

「へぇ~・・・・佐藤君って、優しいんだね!!」

「ははは・・・」

うぅ・・・さっさと書いて、帰ろう。

そう思い、日誌を書くのに集中する。

「今日もいい天気だね。」

「あぁ・・・そうだな。」

普通、幸村と二人きりになったら、誰もが胸を躍らせるんだろうな。

俺は何とも思わないが。

「・・・・・」

日誌めんどくせぇ・・・・

適当でいいか。

「佐藤君ってさ・・・」

「ん?」

やっと書き終わった。

そう思って、立ち上がろうとした時だった。

「真面目なんだね。」

「は?」

幸村が声をかけてきた。

真面目? 俺のどこが?

「だって・・・・僕のこと、襲ってこないし。」

「はい?」

一体こいつは何を言い出すんだ?

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