無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「こんなこと言うのなんなんだけど、僕・・・・結構可愛いでしょ？　だから、誰かと二人きりになると、必ずと言っていい程襲われるんだよね。」

「へ、へぇ～・・・・」

そんなこと言われてもな・・・

俺にどうしろと？

「・・・・」

「・・・・」

き、気まずい・・・・

これ、出て行っても大丈夫か？

「佐藤君・・・」

「へっ？」

いつの間にか、幸村が目の前に迫っていた。

「僕・・・佐藤君になら、なにされてもいいっ！！」

「のわっ！！？」

そして、そのまま抱きついてきた勢いで二人して床に倒れ込んだ。

「いって・・・・」

「ごめん、佐藤君！！　大丈夫！？」

いや、大丈夫じゃないし。

いきなり抱きついてくる奴があるかっての。

「あぁ・・・・とりあえず、どいてくれない？」

「あ、ごめんっ。」

いって・・・頭打ったな。

今日は厄日か？

「ごめんね、本当に大丈夫？」

「大丈夫だって。」

うっ・・・・・近くで見ると、本当に幸村は可愛いと思う。

ちょっとおっちょこちょいっていうか・・・・天然なところが、万人にうけるのだろう。

「本当にごめんね。　僕、佐藤君みたいな人初めてだったから・・・・」

「いいって。　とりあえず、俺、もう帰るから。」

さっさと日誌出して、帰ろう。

なんか、嫌な予感がするし。

「あ、僕も一緒に帰っていい？」

「・・・・いいけど・・・」

まじかよ・・・明日、こいつのファンに恨まれる気がする。

勘弁してくれよ。