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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

次の瞬間には、僕はカインさんの口から抜け出していて・・・・

「ぁ・・・」

「・・・・・」

僕は床に落ちた蝶ネクタイを見て、何も言えませんでしたにゃ。

「お前が悪いんだぞ。 俺の言うことを聞かな・・・・」

カインさんの言葉は最後まで続きませんでしたにゃ。

「・・・っ・・・・」

大切にするって・・・留架様と約束したのに・・・・

「ぅ・・・ッ・・・・」

泣き出した僕を見て、カインさんは何も言いませんでしたにゃ。

「あ、いた!!」

足音と共に、留架様が僕たちのところにやってきましたにゃ。

「どうしたの鏡夜? いつもより遅いから心配して・・・・」

留架様の声が聞こえた瞬間、僕は留架様に抱きつきましたにゃ。

「鏡夜?」

「にゃ・・・にゃ・・・・」

留架様は僕の様子に首を傾げましたが、僕を抱き上げたまま部屋に戻りましたにゃ。

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