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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

次の日から、僕はカインさんと一緒にいるのを避けるようになったにゃ。

留架様が亮様とお茶してる時は、留架様の肩から絶対に降りなかったにゃ。

「どうしたの鏡夜? 震えてるね。」

「・・・・」

カインさんの前だと、昨日のことを思い出してしまって・・・・体の震えが止まらない。

「鏡夜?」

一瞬、カインさんと目が合いましたにゃ。

「っ!!」

「鏡夜!!?」

その瞬間、僕は衝動的にその場を逃げ出してしまったにゃ。

僕は留架様の声を無視して、三神様の所まで全力で走りましたにゃ。

「おや、鏡夜君。 どうしました?」

「にゃ~。」

三神様は不思議そうに首を傾げていたけど、僕が肩に飛び乗ると、ただ甘えに来ただけだと思ったようですにゃ。

そのままお仕事を続けられましたにゃ。

「三神~、鏡夜来てない?」

「いらっしゃってますよ。」

しばらくすると、留架様が僕を迎えに来ましたにゃ。

「やっぱりここにいたんだ。 ごめんね、迷惑かけて。」

「いえいえ。 それよりも、なにかに怯えているようでしたが・・・」

僕を留架様に渡しながら、三神様はそう言いましたにゃ。

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