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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

「そうなんだよね。 さっき俺の肩に乗ってた時もずっと震えてたし。」

「何かあったんでしょうか?」

留架様と三神様はそう言って、二人で首を傾げましたにゃ。

「鏡夜、なにかあったの?」

「にゃ?」

留架様にそう聞かれたけど、心配をかけたくなかったので、僕はわざと首を傾げて知らないふりをしましたにゃ。

「気のせいかな?」

「そうだといいのですが・・・」

三神様は心配そうにそう呟きましたにゃ。

この時の三神様の心配が現実になることは、僕はもちろん、誰も知りませんでしたにゃ。

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「じゃあ、行ってくるね。」

「はい。 いってらっしゃいませ。」

次の日の朝。

僕は亮様と留架様を見送りに、三神様と玄関に来ましたにゃ。

「鏡夜、行ってくるね。」

「にゃ~。」

本当は離れたくないけど、留架様に迷惑はかけたくないですにゃ。

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