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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

「カイン、いい子にしてろよ?」

「ワン!!」

その声に僕の体が震えたけど、誰にも気づかれませんでしたにゃ。

「じゃ。」

留架様と亮様が行ってしまった後、三神様はお仕事に戻られましたにゃ。

「にゃ~・・・」

「どうしました? 留架様が行ってしまって、寂しいですか?」

三神様が仕事をしている間に僕が鳴くと、三神様はそう声をかけてきてくれましたにゃ。

「にゃ~。」

「大丈夫ですよ。 三日なんて、あっという間です。」

三神様はそう言ってくれたけど、僕はその三日間がすごく不安なんですにゃ。

まあ、三神様の傍を離れる気はないけど。

「三神さん。」

「どうしました?」

留架様を見送ってしばらく経った頃、一人の使用人が三神様の所にやってきましたにゃ。

「実は・・・・様が・・・・・」

「本当ですか?」

どうしたんだろう? 三神様の顔が暗いにゃ。

「いかがなされますか?」

「仕方がありません。 私が直接お話ししてきます。」

三神様はため息をつきながらそう言うと、僕を肩から降ろしましたにゃ。

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