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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

「あぁ。 ついててやるって言っただろ?」

まさか、本当にずっと一緒に?

「ぁ、ありがとうございます・・・」

「あぁ。」

お礼を言うと、しばらく沈黙が続きましたにゃ。

「そうだ。 お前に渡すものがあった。」

「にゃ?」

カインさんがそう呟いて取り出した物を見て、僕は一瞬固まりましたにゃ。

「そ、れ・・・」

カインさんの口には、一昨日壊れたはずの蝶ネクタイが。

「どうしたんですにゃ!?」

「亮様に頼んで直してもらった。」

そう言って、僕の前に蝶ネクタイを置いてくれましたにゃ。

「その・・・悪かったな。 お前の大事なもの壊したりして。」

「カインさん・・・・」

他人に謝っているカインさんを、僕は初めて見ましたにゃ。

「ありがとうございます。 僕、もうこの蝶ネクタイを見ることはないんだろうなって、諦めてたんです。」

「・・・」

笑ってお礼を言うと、カインさんは固まってしまいましたにゃ。

「?」

「許して・・・くれるのか?」

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