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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

やっと口を開いたと思ったら、カインさんの口からはそんな言葉が出てきましたにゃ。

「もちろんですにゃ。 カインさんはちゃんと謝ってくれましたにゃ。」

僕はカインさんが返してくれた蝶ネクタイをくわえて、カインさんを見上げましたにゃ。

「僕、これをつけたいですにゃ。 一緒に三神様の所に行ってくれますかにゃ?」

カインさんは僕の言葉に一瞬驚いた後、少し笑いましたにゃ。

「あぁ。」

「・・・っ・・」

その笑顔を見てドキッとしたのは、誰にも内緒ですにゃ。

「おい。」

「にゃ?」

僕が歩いて行こうとすると、カインさんに止められましたにゃ。

「乗れ。」

にゃ!!? にゃんですと!?

「お前じゃ俺の歩くペースについて来られないだろ。 それともくわえられたいのか?」

「にゃにゃ・・・・」

くわえられるのは嫌だし・・・かと言って、僕なんかがカインさんに乗っていいのかな?

僕は散々迷った挙句、カインさんの言葉に甘えることにしましたにゃ。

「ほら、早くしろ。」

「にゃ・・・・し、失礼します。」

僕が背中に飛び乗ると、カインさんはスタスタと歩きだしましたにゃ。

カインさんの背中・・・大きくてすごく安心する。

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