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BL~中編・長編集~

第14章 ~人は見かけによらないにゃ~

「あ、僕・・・高所恐怖症で・・・・動けないですにゃっ・・・」

僕の言葉を聞いて、カインさんはまた大きくため息をつきましたにゃ。

「来い。 俺が受け止めてやる。」

「・・・ぇ・・?」

驚いてカインさんを見ると、カインさんは僕のことを真っ直ぐ見つめていましたにゃ。

「大丈夫だ。 俺を信じろ。」

「・・っ・・・」

怖くて怖くて仕方なかったけど・・・僕はカインさんの言葉を信じて、思い切って飛び降りましたにゃ。

「・・・っ!!」

カインさんは飛び降りた僕の体を器用に口にくわえると、僕を地面に降ろしてくれましたにゃ。

「ふぅ~・・・」

次の瞬間には、カインさんの温もりに包まれていましたにゃ。

「おい、大丈夫か?」

「・・カイ・・・・ンさっ・・」

安心したら、涙が溢れてきましたにゃ。

「泣くな。 もう大丈夫だから。」

「す、いませっ・・・」

カインさんは僕が泣きやむまで、僕に優しい言葉をかけてくれましたにゃ。

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